昨年もお世話になりました。本年もよろしくお願いします。
昨年行ったライブでエモかったもの、心にぶっ刺さったものをまとめていこうと思います。ジャンルはバラバラですが、どれも最高によかった。では!
(最後に、宣伝・PRコーナーがあります。そこまで読んでくれたらとってもうれしい。)
よせ、まつもと(2024/7/3 @荻窪TopBeatClub)
ほんとうにひどくて最低で最高に楽しかった。Twitterでお譲りツイを見かけ、スケジュールの都合がついたので行きました。
このライブの数カ月前にタイタンライブ(現地)に行き、太セリフが増えてるしウケも取ってるね~ウエストランドすごいわ~とにこにこしながら帰路についたのですが、その数日後に例の事件が発生。そんな太がピンで出演、MCもするライブとはいかに…!?と怖いもの見たさで行ったのですが、ほんとうに楽しかった。
賞レースのチャンピオン・ファイナリストもいる、錚々たる面子にもかかわらず、前半4組中3組が〇器が出てくるネタをやっていてほんとうにひどかった(褒めてます)。トリのトム・ブラウンが2024年のM-1決勝ネタをやってたのだけど、あのネタがお口直しのデザートに思えるくらいひどかった(褒めてます)。どの芸人さんもよかったけど、特にあぁ~しらきが松浦理恵子を下品にしたようなネタをやっていて一気に好きになってしまいました。平場は下ネタNGなのもステキ。
色々あるけど太は周りの人たちに愛されているんだな…というのがよくわかるライブでした。中MCで太が「うちの宝なんだから、こんなとこ出たせいで調子乱されたら困りますよ…なんかの決勝行くかもしれないし」と言ってたシティホテル3号室がその後KOC決勝行ったのも感慨深い。太はこれからもお酒は飲まず女と健康に気を付けてきちんと仕事をしてほしい。がんばれ。
どの芸人さんも楽しかったのですが、なにより主催であるまつもとさんの「好きな人を呼んで好きなことやるぞ!!!!!!」というバイブスにすごく励まされました。本職は吉本の売人とのことですが、本職で稼いだ金で好き勝手やるぞ!!!!!!!!!!という姿勢、とてもしびれました。2024年は吉本鎖国騒動など色々あったからなおさらです。私もかくありたい。
休憩中、隣で「出演者です、ビール一つ」と頼んでいたかまぼこ体育館氏の声を私は一生忘れることはないでしょう。ほんとうに楽しかったので、第二弾を心待ちにしています。
その後のなしくずしの死(2024/7/28 @高円寺showboat)
私はかれこれ10年近く秋山勝彦(ex:P-MODEL、Here is Eden)さんのファンで、2ヵ月に1回のペースで行われるソロライブに行くことが「推し活」を超えもはや「生活」になっています。人生で一番行ったライブ会場は阿佐ヶ谷ハーネスだと即答できますし、少なく見積もっても40回くらいは秋山さんのライブに行っていると思います。私は「自分は長く多く追っているから偉いファンなのだ」ということが言いたいのではありません(ファンに偉いも偉くないもクソもない!)。秋山さんは10年追っても全く飽きないし、おもしろいし、新鮮に「カッコいい」と思う、惚れ直すライブを毎年するのだということが言いたいのです。
秋山さんが90年代にやっていたバンド、Here is Edenの復活ライブなのですが、もうほんとうにかっこよかった。ベースの秋山さん、ドラマーの泉水敏郎さんとの二人体制なのですが、パワフルなこと。3月にもプレお披露目といった形でやってたのですが、Edenを見た瞬間「ああ秋山勝彦はロックスターだ、おれのなかのアイドルだ…」という感情が止まらなくなりました。キモオタというのはそういう動物なのです。ステージに立った佇まいだけで、横川理彦さんが「ロックエリート」と評したのもよくわかる…!
秋山さんは文句なしにカッコよかったし(スタイルがいい人ってベース持った方が見た目映えるんだなとも思った)、泉水さんもとてもいい表情をされていたのが本当にうれしかった。二人ともいい表情をされてたのが本当によかった。
音楽を続けるって、表現を続けるって、こんないいことなんだなと思いました。見てて希望を感じますし、音楽をやる、バンドをやる楽しさとカッコよさに溢れているので、若い人にこそ見てほしいなと思います。最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュなカッコよさに溢れたライブでした。
PARABIÉN(2024/9/15 @つくばoctbass)
mariapepinosとのライブ3本終わりました!!!地球の裏側のマリアとこんなにもフィールして音楽できたこととても光栄😭PARABIÉN🌿
— CHIYORI (@_CHIYORI_) 2024年9月26日
改めてインスタに写真や動画とあわせて投稿したいと思います。取り急ぎ🙏✨
協力してくれた方々や共演者、そして立ち会ってくれた最高な皆様ほんとにありがとう! pic.twitter.com/W852cPxNVE
一昨年「詩をうむからだ」というイベントを行った際にもお世話になったDJ・トラックメーカーのYAMAANさん。私が愛してやまない降神の所属するクルー、Temple ATSの一員でもあります。
YAMAANさんのパートナーでもあるシンガーのCHIYORIさん、そしてチリのアーティストmariapepinosさんとの共作アルバム「OMEDETOU PARABIÉN」が9月にリリースされました。これがもうお世辞抜きにめちゃめちゃよくて、どこかノスタルジックで、緑や水を思わせるアンビエントな音にCHIYORIさんのぜんぶ包みこんで次にぶち進む声、mariaさんのリリックと言葉(手掛けられたアルバムのアートワークもかわいい)が乗り、とにかくめちゃめちゃ最高の一枚でした。
そんな「OMEDETOU PARABIÉN」のリリースパーティー。お二人が拠点としているつくばでの開催。出たばかりの曲を満員のフロアで大合唱してる景色がほんとうに熱かった。YAMAANさんとCHIYORIさんの前作、「Mystic High」に出会ってコンタクトをとったmariaさん。そんな彼女がチリからやって来てマイクを取り、つくばのクラブがぶち上がっている。YAMAANさん、CHIYORIさん、そしてつくばローカルの人たちが楽しんで育ててきたシーンの結実を勝手に感じて勝手にエモくなっていました。
ヒップホップシーンでは千葉雄喜・koshy(アッツー)の海を超えた大躍進が話題になりましたが、ローカル・オルタナティブ・インディペンデントで、芯を貫いているとこんな海を超えた景色が見れるんだ…ととてもグッときた一夜でした。Mariaさんのギグの前にCHIYORIさんが「マリアの一発目の音聞けばなんで仲良くなったのかわかるから!」と言ってたのも良かった。音楽は国境を超える。
色々迷っている時期だったので、CHIYORIさんの「我が心に従うだけだわ」というリリックにすごく喰らった。面白い人たちが集まってて楽しい、いいイベントでした。
Octbassは音も雰囲気もいいハコだったのでまた行きたい。隣のバーでご飯食べながらゆったり過ごせるのもありがたいですね。
樋口みつはさんのストリップ
2024年、ポラ館のストリップに出会えたのは大きかったです。踊り子さんがプロデュースした個人演目を見れるポラ館は、踊り子さんそれぞれの趣味嗜好だったり時に考えていることが垣間見えて楽しい。人の脳髄から出た表現を直に浴びれる感覚があります。
いろんな踊り子さんのいろんな演目に心を動かされてきましたが、ポラ館に行くようになったきっかけである、樋口みつはちゃんさんとの出会いを抜きにしてこのトピックは語れません。3月のある日、ふらっと行った川崎ロック座で初めて見たのですが、その時に樋口さんはアイドルの演目をやっていました。王道かわいい系なのかな?と思ったら途中の展開にド肝を抜かれ、なんかすげぇ…と衝撃を受けてから追いかけ続け今に至ります。
樋口さんについてキモくならずに語るのは難しいのですが、彼女の舞台を見るたびに「短編映画を見た後みたいだ…」と思います。非常に引き込まれるステージをなされるのですが、正直なんでこんなに引き込まれるのかがよくわからない*1。そしてかわいくてえっち。
たまに行く程度のゆるい客ながら、いろんな演目にいろんな思い出があるのですが、横浜で「37度5分」を見た時はこの人天才だ…と衝撃を受け気付けば泣いてました。推しが天才すぎて人は泣くことがある。川崎で「惑溺」を見た時もすごくて見終えた後放心状態だった。マスクの中で口から魂が抜けてました。
女の子のかわいいところ、こわいところ、めんどくさいところ、ままならないところ。心と体、女の子の全部。小説だったら長いモノローグになるところを、表情やたたずまい、動きでぜんぶギュッと伝わってくるのがすごい。
劇場に行くたびに、次はどんな世界を見せてくれるんだろうとワクワクします。樋口さんの舞台は「これを表現したい」という意思が強く感じられるところが好きです。この人の作る世界を見続けたい、と思える人に出会えたので、2024年はいい年でした。
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*1:ちなみに神田伯山も二年目だったころの樋口さんを見て「お客を喰ってしまう、飲んでしまう。あれはなかなかできない」とラジオで絶賛していた。